ペンシルロケット発射60周年グランドフィナーレ特別講演会

ポスター

2016年3月27日(日)、早稲田実業学校小室哲哉記念ホールにて、宇宙飛行士の山崎直子さん、国立天文台の阪本成一教授、日本宇宙フォーラムの寺門和夫主任研究員をお招きし、「ペンシルロケット発射60周年グランドフィナーレ特別講演会」を開催しました。

講演会は、ブルースーツ姿の井澤市長の挨拶でスタート。
来賓代表として松本洋平衆議院議員からご挨拶をいただきました。

井澤市長ご挨拶

井澤市長

「実験が行われた場所」で、講演会を開催できることに感謝を伝える井澤市長。

次に、ペンシルロケット発射60周年に合わせて国分寺市が取り組んできた“国分寺×宇宙”の事業の紹介です。国分寺市政策部市政戦略室の小川恵一郎室長が「ただいま、小惑星Kokubunjiから戻ってまいりました」というユーモアとともに登壇すると、会場は一気になごやかなムードに。
この1年、事業を通じて出会った、JAXA宇宙科学研究所、ペンシルロケットオーナー(所有者)の方ら、「宇宙を愛する皆さん」との軌跡を辿りました。

小川室長

小川室長

ふるさと納税のお礼の品でペンシルロケット(レプリカ)を紹介する小川室長。

いよいよ講演開始です。
はじめに寺門主任研究員から、61年前に国分寺市で発射実験が行われたペンシルロケット実験場の特定調査「国分寺インディ・ジョ―ンズ計画」について報告がありました。 この調査は平成27年3月から始まり、4月には、実験場が早稲田実業学校テニスコートにあたると推定されていました。
そこで、平成28年2月7日に早稲田大学文学部考古学研究室にご協力いただき、テニスコートの地下を特殊な地中レーダーで探査。あの吉村作治教授がエジプト遺跡の調査で使用されたものと同じレーダーというから、驚きです。結果を分析したところ、未だにペンシルロケット実験場所の遺構が地下に残されていることがほぼ明らかになりました。 寺門先生は「日本の宇宙開発が平和利用として始まった記念の場所。いつか復元して誰もが見学できるようにしてほしい」という言葉で締めくくりました。

寺門主任研究員講演

寺門主任研究員

「国分寺インディ・ジョ―ンズ計画」を報告する寺門主任研究員。

続いて、阪本先生による講演「国分寺から始まった日本のロケット開発」です。
日本のロケット開発は平和目的に限り進められてきたこと、国分寺市に寄贈された本物のペンシルロケットの紹介、秋田ロケット実験場の飛翔実験からイプシロンロケットまで、開発の歴史を分かりやすくお話しいただきました。

最後には、阪本先生が企画に携わり、TV等で話題となった「キャンディロケット(キャンディを固体燃料として使うハイブリッドロケット)の打ち上げ映像」も上映され、ピンク色の煙を噴射するロケットの姿に、会場は大盛り上がりとなりました。

阪本先生講演

阪本先生

国分寺から始まった日本のロケット開発の講演をする阪本先生。 時折楽しいジョークも交じり、大人も子どもも笑顔に。

そして、山崎宇宙飛行士による特別講演「宇宙・人・夢をつなぐin国分寺」。ご自身の子ども時代や宇宙飛行士時代の訓練について、さらにはスペースシャトルや宇宙での暮らしについてなど、実際に宇宙でお仕事をされた山崎宇宙飛行士のお話に、会場の子どもたちは目を輝かせて聞いていました。

山崎宇宙飛行士講演

山崎宇宙飛行士

ブルースーツで登場した山崎宇宙飛行士。

講演の後は、寺門主任研究員が進行役となり、質問タイム。
参加者から次々と手が挙がり、山崎宇宙飛行士と阪本先生に質問をしました。
「どうしたら宇宙飛行士になれますか?」
「宇宙を目指すきっかけは?」
「ブラックホールを見たことがありますか?」
「夢を実現するにはどうしたらいいですか?」
「宇宙開発の仕事をしている人におもしろい人はいますか?」など、子どもたちからは大人には思いつかないびっくりするような質問も飛び出しました。

会場全体での記念撮影を経て、講演会もエンディングへ。
市のシンボルである「日本の宇宙開発発祥の地 顕彰碑」が、市民の方々の発意で誕生したこと、今後も「発祥の地」として活動していく決意を示し、会場の皆さんと未来へつなぐ想いを分かち合いました。

日本の宇宙開発発祥の地 顕彰碑

開演前に、講師のみなさんにも日本の宇宙開発発祥の地顕彰碑をご覧いただきました。

この特別講演会はペンシルロケット発射60周年事業の取りと同時に、次の70周年に向けてのスタートでもあります。
閉会後も個別で直接質問に向かう参加者の姿が多く見られ、より宇宙に関心を持つ機会になったとともに、子どもから大人まで幅広い方と、心を通わせることができたと感じています。

特別講演会会場風景

閉会後も個別で直接質問

予想外な質問に、笑顔で答えるお二人

予想外な質問に、笑顔で答えるお二人。

特別講演会会場記念撮影

会場にお越しいただいた方全員で記念撮影。

裏話

(1)開演前に・・・
ペンシル60周年事業にご尽力いただいた阪本先生、寺門研究員に山崎宇宙飛行士をご案内いただきました。ロケットマンホール、市に寄贈された本物のペンシルロケットと対面する山崎宇宙飛行士。

ロケットマンホール

市に寄贈された本物のペンシルロケットと対面する山崎宇宙飛行士

(2)特別インタビュー
内容は、5月15日市報「私とペンシルロケット」に掲載されます。
右胸に輝くのは、ホッチ缶バッジです!

山崎宇宙飛行士インタビュー

ホッチ缶バッジ

(3)受付に展示された模型は、早稲田実業学校からお借りしました。

ロケット模型

(4)日本宇宙少年団のフラッグ
実は、山崎宇宙飛行士がアドバイザーを務めている日本宇宙少年団(YAC)のたまご分団員のみなさんにブルースーツで参加いただき、会場のムードを盛り上げていただきました。

日本宇宙少年団のフラッグ

(5)チラシ・冊子配架コーナー
あっという間に配架終了となった右側の白い冊子は「宇宙切手アーカイブ」。
“国分寺×宇宙”の活動の中でご縁がつながった、日本郵趣協会 宇宙切手部会よりご厚意でいただきました。

チラシ・冊子配架コーナー